自分に許可を与える
「あなたがあなた自身に許可を与えなきゃ」という見出しが目に入った。映画編集者の上綱麻子さんの言葉だ。今日のネットニュースでみかけた。「他人の許可や条件が整うのを待つのではなく、やりたいことをやる許可を自分で与えること。自分は何に情熱をもてるのか自問して、素直になることが大事なんじゃないかな。周りのせいにしちゃいけないんです。自分がいちばんの障害になりうるんだから」という言葉で,締めくくられている。最近の私の迷いに対する答えが,ここで少し言葉になっている気がした。メールの受診フォルダを確認したり,大学の掲示板で情報更新をチェックしたり,最近は何かやることが向こうから来るのを待っている。本当は,やらないといけないことは,自分で考えてやっていくことなのだが,いろいろなことが重なって自信を無くしていた。
科研のジレンマ
今日で今年度が終わる。明日から4月だ。次年度は大きな仕事に取り掛からねばならない。だが,大学の組織上の仕事であるため,自分が勝手に動くことはできない。初めてのことなので何から手をつけたらいいのかもわからない。だから,何とも消化不良な,もどかしい感じがしばらく続いている。研究の方は,査読誌に投稿した論文の不採択,科研費の不採択と続けて気持ちが萎えることが続いた。論文の修正に手をつけるべきというのは分かっているが,全くやる気を失ってしまった。科研費は4月に結果の詳細が開示されるから,まずはそれをみてからだ。ただ,去年は科研費の予算消化が重荷だった。研究には事務作業が付随してきて,それが大変だったからだ。1年延期したので,次年度で最後だ。一応,今年ダメだったテーマで出し直すつもりではいる。最も,詳細をみて見込みがないと判断したら,テーマを変えなければいけないだろう。ただ,必死で研究費を獲得しても,事務仕事が増える一方で,いいことがなかったから,複雑だ。
学生を育てたい
来週から授業もはじまる。1年生は定員を少し割っているようだ。しかし大学全体がそうらしい。学長をはじめ,経営陣はとても焦っているようだ。2030年問題というから,あと5年と思っていたが,想定外に早く厳しさが増してきたのだろうか?他大学の状況がわからないけども。いずれにせよ,自分の学科でできることをやるしかない。学生募集に直結するほど影響力のある教員ではないけれど,打つ手を考えて行かないといけないかなと思う。自分の定年はあと10数年先ではあるが,どうも悠長なことは言ってられないようだ。ただ,学生をあまり商売の種のように考えたくないので,そこが私立大学で仕事していて難しいところだ。数さえ確保すれば経営的には安定するのだろうが,長期的にみたら,数はどうあろうと,学生をしっかり教育して育てることができるかが一番大事なのだから。
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