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因子分析はこうやっとけ!

いろんな統計の本があるけど、とりあえず僕の分析のコツを書いておく。

【探索的因子分析の場合】

探索的因子分析というのは自分で心理尺度を作ったとき。

①使うソフトは探索的因子分析ならHADが無料だから一番いいが、SPSSがあるならもちろんそれでいい。データ数は少ないと因子分析は不適解がでたりして意味がない。項目数の最低5倍は欲しいが、別に基準はない。200あれぱいい。

②1回目の因子分析は、回転数を指定しない。固有値の減衰状況、スクリーブロットを見る。固有値はその因子に何項目含まれているかを意味する。よって1以下の因子数は意味がない。当たりをつける最初の因子分析。

③2回目の因子分析は、抽出法、回転法、因子数を指定する。HADなら最尤法、プロマックス回転、SPSSなら主因子法、プロマックス回転がデフォルト。どっちでもいい。デフォルトのまま。

④因子数はまず、最初に仮定していた因子数でやってみる。4つのカテゴリーを想定して項目を作ったなら、4因子。やってみて、全部の因子に3、4項目あるか、負荷量が.40以上あるか、他の因子にも.40以上あって複数因子にまたがっているものはないか、ざっとみる。いけそうならそれでいき、ダメそうなら、因子数をひとつ増やしてやってみる。その結果がいけそうかどうかは、何回も因子分析をやって経験しないとわかるようにはならない。

⑤だいたい仮定していた因子数の前後±1の因子数で良い因子分析の構造がみられないと、ちょっと工夫がいる。例えば、普通の因子分析では、負荷量が.40に満たない項目がいくつもあったり、複数因子に.40以上またがっていたり、ごちゃごちゃしてるのが普通。なお、負荷量.40を基準にするのは、相関の強さが.40以上で中程度とみなすところからきている。一番無難。

⑥それで裏技的にやるのは、負荷量が.40以上とか、.50以上とか、ひとつ基準を決めて、最低でも3項目以上、ひとつの因子に含まれるよう項目を絞ることだ。他の項目を削ると、残した項目の負荷量も下がる。そうやって削っていって、一番少ない項目数の因子に3項目以上あって、ひとつの因子のみに.40以上負荷していれば、一応、因子構造を確定してよい。各因子に名前をつける。

⑦因子間相関と一緒に表をエクセルで作る。その後、α係数を出す。全ての因子で.70以上あることが必要だ。さらに、各因子を下位尺度とし、下位尺度得点を変数化する。5件法なら、下位尺度の項目の合計を5で割ったものだ。これを使って記述統計を出したり、他尺度と相関をみる。

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