投資と投機
株式投資には、投資と投機の2種類があります。別に明確に分かれている訳じゃなくて、お金を賭けるやり方の違いで、こう呼ばれている感じです。箇条書きで書くとこうなります。
投資
- 基本、現物取引(信用取引はしない)
- 数カ月、数年単位で値上がりを待つ
- 企業の成長を信じて株を買う
投機
- てこの原理を使う信用取引
- 1日単位で利ざやを狙う
- 大きな利益を狙って賭ける発想
レバレッジ
てこの原理を使う信用取引というのは、少し説明がいります。いま流行りのFX取引で説明しましょう。
FX取引とは
- 為替変動を利用した売買
- 1倍から数十倍まで選ぶ
- 為替はどう変化するか予測しにくい
FX取引が人気なのは、自分の持ち金の何十倍もの賭けが手軽にできること(これがレバレッジです)、どの通貨の為替でも選べること、値動きが激しいので時々大きな利益が得られること、変化が予測できないのでギャンブルに近いこと、などが理由です。
欲のコントロール
ところで、投機は自分の持ち金以上にお金を賭けられて、時々たくさん儲かるならいいじゃないかと思いますよね。でも、当然いいことばかりじゃありません。レバレッジをかけると大きく儲かりもしますが、大きく損もします。ときには自分の持ち金よりマイナスになります。たくさんの借金を抱える可能性があります。また、値動きが読めないので、一か八かのドキドキ感が味わえるが故に、金儲けの欲のせいで、冷静な判断を失いやすくなります。ギャンブルは、勝てば気持ちいいですが、負けたらカッとなりますよね。投機はギャンブルです。
賢明な戦略
投機は、レバレッジをかけます。そして予測しづらいです。FX、コモディティ、暗号通貨などがあてはまります。これらは現物取引、つまり1倍で買うだけなら、利益も大きくはありませんが、借金をするリスクもないので、投機じゃないです。投機はレバレッジをかけるときです。
さて、ここまで読んでいただいて、株式投資が怖いイメージがいくつかあったのに、気づいた人もいるでしょう。借金をすることになる可能性、ギャンブル的側面などです。これらはレバレッジをかけるからです。
一方、本当の株式投資、特に長期投資と呼ばれるものは、レバレッジをかけません。そして、いっぺんにたくさん買いません。長い年月で値上がりを待ちます。そして、長い期間で予測にもとづいて、判断します。成長する基盤のある企業を選びます。
投資ではレバレッジは禁物です。そのためには、欲を抑えないといけません。すぐに儲けようとすると、損をします。何年も我慢して値上がりを信じる我慢が必須です。
もし、投機ではなく投資、特に長期投資をしようと思われたら、とてもおすすめだし、新NISAという優遇制度もあります。下のような証券会社に口座を作ってみましょう。レバレッジをかける取引さえしなければ、借金にはなりません。
iDeCoもおすすめです。
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