テイクアンドテイク
みなさんは子どものとき,親御さんにたくさん甘えられましたか?もうすぎクリスマスやお正月ですが,サンタさんからプレゼントをもらうのを楽しみにしたり,お正月にお年玉をもらったりしましたね。
私たちは子どもの時あまり覚えていないだけで,たくさんのことを親や周りの大人から与えてもらってきました。それが当たり前だっただけで,しかも忘れてしまうようなことが多いですが,たくさんのことをしてもらってきているのです。それは愛情をたくさん注いでもらってきたということです。そうやって私たちは成長し,物心つくようになったら,親や大人のことを悪く思ったりするようにもなります。反抗期ですね。これは正常な成長の証です。反抗する一方,私たちは与えてもらってばかりではよくないということに気づくようになります。親だって仕事で疲れ果てて,家事をするのも億劫な様子のときがあるはずです。体がきつくて,マッサージをしてくれと頼まれたり,湿布を貼って仕事をがんばっている親の姿をみてきたのではないでしょうか?
ギブアンドギブ
親の立場からしたら,子どもにはずっと与え続けて大きくなってきています。子どもができたら使えるお金や時間が減ります。全て子ども中心の生活にする人が親の資格を満たすといっても過言ではないでしょう。親は子どもに愛を注ぐことで損したとは考えません。子どもからはたくさんの笑顔と,成長してくれることによる喜びが得られるからです。親にとって,子どもに与えることは損得ではありません。子どもが可愛いから愛情を注げるのです。
ギブアンドテイク
さて,本題ですが,私たちはいつまでも親から与えてもらってばかりいる訳にはいきません。しかし中にはテイクアンドテイクの意識で学校の友だちと付き合おうとしてうまくいかない人もいるようです。お互い様という意識をもたず,何でも自分の思いどおりになって当たり前では,学校の友人関係がうまくいかないのは当然です。ギブアンドテイクは50対50の法則ともいえますね。
私たちは成長していく中で,親の大変さを日々見続けながら,自分も親の手伝いをしなきゃという気持ちが湧いてくるのが自然です。ささいなことでいいんです。皿洗いや洗濯物をたたんだりするのが大変そうなら,手伝いをするだけでいいんです。親はとてもうれしいです。いくら親子でも,子どもが成長してきたら,子どもは親のためにできることをするというのは,とても大切なことだし,家庭でできる教育としては素晴らしいものだと思います。それと同時に,子どもは世の中はギブアンドテイクが基本だということを学ぶのです。親以外の人間関係は全てギブアンドテイクが大切です。与えてもらったらお返しをする。しかし,自分が与えてもお返しを期待しないぐらいが丁度いい。そういった人間関係の機微を学んでいくのも,人生で大切なことではないでしょうか。
自立ということ
親とはいえ,お金の面でも,家事の面でも,子どもは親にできることをし,家にお金を少しは入れる。そういう意識は,社会に出てからも大変役に立ちます。そして,親から心理的に自立することを促します。親も子どもが大きくなったら,ギブアンドテイクを意識した関わりが大切だと思います。一人で生きて行けるようにすることが,親としては子育てのゴールではないでしょうか。今日から始められます。子どもの立場の人は食事の後片付けをやってみましょう。できることは何でもやってみるんです。あなたが成長するきっかけは身近なところにありますよ。
コメントを残す