とにかく不正はしない
卒論をどうしたらいいか困っている人にもう少し伝えたいなと思ってこの記事を書きますね。何を伝えたいかというと,期日までに少ししかなくても,コピペやChatGPTで安易な方法を選ばないでほしいということです。これ,バレると卒業できなくなります。それとバレなくても,「自分は卒論で不正をした」という記憶は一生消えません。そのリスクと心理的負担を考えたら,とにかく自力で書き上げて卒業論文を出した方が百万倍いいと思います。あと,高い金を払って業者に代わりに書いてもらっても何の意味もないです。卒論を短期間でもいいから自分でやる意味は,後の文章で書いてます。
卒論を書く上で知っておいてほしいこと
- 文章は「である調」でそろえる。「ですます調」は×。
- 文末は「~と思う」は×。「~と考えられる」など受け身表現で客観的に。
- 建前→卒論は分量ではない:本音→10ページも書いてないのはレポート。
- 見出しをリストアップし,それぞれの見出しの内容でWordなら1ページ以上は書いてまとまりを出す。
- 引用文献がない卒論など論外。とにかく全体で10以上は本や論文の一部分を引用すべき。巻末の引用文献リストに10もない論文は,レポートか?と評価される。
- 引用する本や論文は入手できたものだけにせよ。本は図書館,論文はネットでPDFで入手できたものに絞る。自分が見ていない本から引用するのは孫引きといってやめた方がいい。見られない資料を引用するぐらいなら,引用するな。
- 順番は,専門にもよるが,まず核となる部分,主張したい結論部分を先に書く。調査系であれば,方法と結果を先に書く。要は最初から書き始めようとするのは続かない。リストアップした見出しは目次となるが,どこからでも書きやすいところから埋めていけ。
- 自分が書いた文章をChatGPTに添削してもらうのはアリ。句読点や表現などをどんどん直してもらう。しかしあくまでも直してもらうだけにとどめよ。
- ChatGPTにどんなふうに書いたらいいかとか,いい本や論文を探してとか頼むのはNG。今のレベルでは間違った情報を平気で返信してくる。卒論生にそれを見抜く力はないはず。
- 本文が書けたら,引用文献のリストと,本文の引用箇所が両方あるか,検索機能を使ってすべてチェックせよ。
- 目次やページ番号を入れるのを忘れるな。
- 最後に謝辞を書く。いくら指導してくれなくてもゼミの先生の名前と感謝の言葉を書いておく。単位をくれやすくなるかもしれないぞ。
- 表紙にタイトルや学籍番号や名前を書くのを忘れるな。
卒論を自力で仕上げる意味
以上です。とにかく,卒論は最初に書くべき見出しをリストアップし,それぞれに1,2ページ書きやすいところから埋めていき,最終的に一定の分量ができたら,完成にしてしまうぐらいの気持ちで書きましょう。ChatGPTに句読点や誤字脱字をチェックしてもらうのは全く問題ありません。それ以上のことを求めないように。卒論は卒論生にとって気が遠くなるような作業を如何にあきらめず,仕上げるかをみるための課題です。それを自分なりに成し遂げる経験値を積むと思って取り組んで下さい。地道に仕上げた卒論なら,どんなに質が低くても,普通の大学教員は単位を出すはずです。卒論生の論文に高い質は求めてませんから。
心理学限定ですが,卒論の全体的な進め方についての記事はこちら。
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